観光を心理学的・行動論的な観点から研究する橋本先生ならではの科目は大変注目で130名以上の学生が履修しています。ありがたいことに橋本先生にお声がけいただき立教大学での講義をもう16年以上も毎年行っていることは、この上ない喜びです。ありがとうございます。今回は「温泉で心身肌を整えるウエルネスツーリズム」をテーマに組み立てました。「温泉」をとりまく旅のコンテンツをウエルネスの観点から考えたり、石井が研究する中医学的な視点から温泉入浴と気血水、五臓の変化など体の中で何が起こっているか?温泉そのものの美と健康の作用を泉質別に詳しく解説し、自然観光の観点から、山、森林、海、温泉街などを気候療法学からみるとどういう美と健康の恩恵が得られるかなど、温泉地の事例を交えてお話ししました。立教大学の講義は1コマ100分、学生達への課題も3つの質問をお出ししてレポートを書いてもらいました。うれしいことに、びっしりとレポートを書いてくれた学生ばかりで大感激。日本の大学で観光の領域を学んでいても、温泉の泉質や特性、温泉をとりまく自然環境などが心身肌に与える美と健康の作用については目からウロコのことが多かったようで、強く心に残ったようでした。大変うれしいです。温泉地や温泉宿は単なる観光の宿泊地ではなく、ウエルネスツーリズムとして重要なコンテンツであり、旅の新しい領域が開けたという言葉もうれしかったです。
